スポーツ

スペシャルウィークは最強世代の総大将?グラスワンダーとの有馬記念がすごい!

こんにちは。岡本です。
秋ですね〜。秋といえば、競馬のG1レースが毎週行われています。

先週の秋華賞は「ディアドラ」が優勝しました。

みなさん、予想は当たりましたか?

私は、レース前、初めてこの馬を知ったんですが、血統表を見て親近感が湧きました。

なぜなら、母父の欄に「スペシャルウィーク」と記載されていたからです。

スペシャルウィークは僕が競馬を見始めた年のダービー馬で、あの武豊を背に僕が大好きなキングヘイローをはじめとした強力なライバル達と戦いながら、大レースの天皇賞(秋)やジャパンカップなどを制覇した、「強いダービー馬」です。

種牡馬になってからも、ブエナビスタやシーザリオなど、一流の子孫を排出し、その血を残すことに成功しています。

ということで、今回は、ディアドラの母父(おじいちゃん)スペシャルウィークについて語ります!

バリエーション豊かな同期のライバル達

 スペシャルウィークの同世代の馬は、今でも最強世代と評されるほど、多くの活躍馬がいました。皐月賞、ダービー、菊花賞の三冠レースでしのぎを削ったセイウンスカイは皐月賞、菊花賞の2冠、同じく三冠レースで競い合ったキングヘイローは高松宮記念という短距離のG1レースを制しました。

その他、ジャパンカップを制し、海外遠征で凱旋門賞2着に入るエルコンドルパサー、有馬記念、宝塚記念の両グランプリを制するグラスワンダーなどもいて、短距離から長距離まで様々なレースを制するバラエティ豊かな馬がいました。

 中でも引退レースになったグラスワンダーとの有馬記念の一騎打ちはいまでも名勝負と語り継がれています。

日本ダービーを制し、武豊をダービージョッキーにする

 武豊は今でこそ日本ダービーを5勝もしていますが、初制覇するまで10回も負けています。

1996年、日本ダービー。武豊はダンズインザダークに騎乗し、1番人気に応えるべく、確勝を期し臨むも、残り数10メートルというところで音速の末脚と評されるフサイチコンコルドにかわされ2着に負けてしまう。

2年後、彼に1頭の牡馬が紹介される。スペシャルウィークという牡馬で父はサンデーサイレンス、母はキャンペンガールという血統で、黒鹿毛の力強い馬だった。初めてその馬に跨った感触はダンスインザダークに似ているというものだった。武はダービーを意識させる十分なポテンシャルをスペシャルウィークという馬から感じていた。

1998年、春、弥生賞を制したスペシャルウィークは日本ダービーの勝ち馬候補として最有力になっていた。しかし、弥生賞後のG1、皐月賞でセイウンスカイに破れ、日本ダービーはスペシャルウィーク、武豊にとって絶対に負けられないレースとなった。

ライバルの1頭、キングヘイローが予想外の逃げをうつ思わぬ展開となった日本ダービーは最終コーナー、後続に控えたスペシャルウィークの前には何頭もの他馬の壁が立ちはだかっていた。

並の馬ならその壁をこじ開けられずに、脚を持て余して負けてしまうが、スペシャルウィークはそこからが違った。

もうダメかと誰もがあきらめかけたその瞬間、前の馬群に隙間ができた。迷わず武がその隙間に突っ込めとゴーサインのステッキを振り下ろすとスペシャルウィークは後続をぐんぐん引き離し、5馬身ものリードをとってゴールへ飛び込んだ。

武豊はスペシャルウィークで一つの夢を果たすことができた。ゴール直後、彼のこぶしを何度も突き上げたガッツポーズが印象的だった。

3歳時はセイウンスカイ、エルコンドルパサーという史上最強世代のライバルがいたため、ダービー1冠で終わってしまったスペシャルウィークだったが、年が明けて古馬となり、4歳になってからは天皇賞(春)、天皇賞(秋)を制覇し、海外の一流馬が集まるジャパンカップでは日本総大将として、世界最高峰のG1凱旋門賞を制したモンジュー以下を倒し最高の充実期を迎える。

あと成すべきことはただ一つ。宝塚記念で負かされたグラスワンダーへのリベンジだった。

 名勝負と語り継がれる第44回有馬記念

ライバル、グラスワンダーは前年の有馬記念を制してから連戦連勝でスペシャルウィークと同様、最高の充実期を迎えていた。初対決となった宝塚記念はグラスワンダーの執拗なマークに遭い、惜しくも競り負けていた。

そうして迎えた1999年12月26日、第44回有馬記念。このレースは20世紀最後の名勝負として多くの人の記憶に残ることになる。

スローペースにも関わらず馬群の最後方を淡々と進むスペシャルウィークとグラスワンダー。第4コーナー出前でついにレースが動き出す。

「グラスワンダーが先に動いた!」

「これを追って満を持したスペシャルウィーク!」

グラスワンダーを倒す。鞍上の武豊からその思いがひしひしと感じるほどの鋭い追い込みが始まった。グラスワンダー目掛けて矢が放たれたようだった。

前を行くグラスワンダーに追いつく、追いつかないか!? 並んでゴールへ飛び込んだ最強の2頭。ゴールに飛び込んだ勢いはスペシャルウィーク優勢だった。

しかし、写真判定の結果、4センチだけグラスワンダーが前に出ていた。

まとめ

普通の世代だったら文句なく1番の評価になるはずのスペシャルウィークですが、生まれた年にグラスワンダーなど強烈なライバルがいたためそこまで高い評価を得られていない感じがします。

世代別に見ても、その後に現れる、英雄ディープインパクト、女傑ウオッカ、金色の暴君オルフェーヴルなどに比べるとやや地味な印象です。

しかし、競馬界の第一人者、武豊に初めてダービータイトルを持たらしたこと、古馬になってからの天皇賞などのG1制覇、そしてライバル、グラスワンダーとの歴史に残る有馬記念の名勝負など、強いダービー馬として堂々と王道を走り続けたことはとても立派なことです。

名前通り、特別な週末を多くの人に届けたスペシャルウィーク。

彼が最後に見せてくれた有馬記念のような名勝負をいつかまた見たいし、競馬をあまり見ない人にも見てもらいたいです。