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新しいワークスタイルの提案!「モバイルボヘミアン」の働き方とは

こんにちは、岡本です。

モバイルボヘミアンって何ぞや!?

本屋でこのタイトルを見た時、すぐに思いました。聞いたこともない言葉に興味を惹かれますよね。

そこで、今回は本田直之さんが書かれた「モバイルボヘミアン」についての書評です。

モバイルボヘミアンとは

ボヘミアンとは、自由奔放に生きている人であり、モバイルボヘミアンとは、インターネット、スマートフォンなどを駆使し、高度なモバイルリテラシーを身につけ、自分が得意なことや好きなこと、ライフスタイルそのものをコンテンツにして仕事をする人として定義されています。

ノマドワーカーと何が違うの?と思う人もいるかと思いますが、微妙に違いがあります。ノマドワーカーはどこにいても仕事ができる人、対して、モバイルボヘミアンは仕事とプライベートの境が無くなってきている状態の人のことを言います。

また、完全なフリーランスってことでしょ?という疑問に対してはほぼ、その通りで、これからの時代は誰もが「モバイルスピリット」、「精神的な独立性」を持って生きていくことがマストになると書かれています。

安倍内閣で正社員の副業を容認する政府指針が出て、働き方改革として、一層、本業プラスアルファの考えが浸透してきている中で、完全なフリーランスとして生きることを提示している本書はいささか突っ込んだ、エッジの強い主張をしていますが、私も、サラリーマンを10年ほどやってきた中で思ったのは、本業と副業ってそんなにきれいに分けて出来るものか!?という疑問です。

もちろん、本業の内容次第で十分に副業にも力を入れることが出来るという人も中にはいらっしゃるかもしれませんが、働き方改革と叫ばれてやっと従来の働き方を見直そうという状況で、17時頃に「お先でーす」と言って次の仕事に行ける人がどれくらいいるか甚だ疑問です。

本業のあとにコンビニや居酒屋バイトなんてしても結局、時間の切り売りになってしまいます。そのため、本当に今の仕事が時間の切り売りで何の充足感、やりがいも持てないというのならば、多少準備は必要と本書の中にも書いてありましたが、フリーランスとして生きるという選択を念頭に置く、人生のBプランを考えておくのは非常に有効かと思いました。

ボヘミアンの特徴

モバイルボヘミアンの特徴として、ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶことがあげられています。

住む場所を決める基準は「仕事」ではく、「自分のやりたいことを中心」に決めると、仕事とプライベートの垣根が無くなり、より自分のやりたいことを突き詰めることができるということです。

著者はサーファーで、海が好きだから1年の半分はハワイで暮らそうと考えたらしいです。また、食べることも好きだったので、ハワイで飲食店をプロデュースしたりして、どんどん仕事を展開していき、ハワイは心の故郷、ホームプレイスになったと書かれています。

また、日本では東京で生活しており、東京は「ビジネスの拠点」であり、「移動のための拠点」と捉えられています。

おもしろいなと思ったのは、自分が海外に拠点を持つとしたらどこになるかなということ。ザックリですが、アメリカとヨーロッパで考えると、アメリカは大量生産、大量消費社会で、違和感を持ちますが、ヨーロッパは職人気質というかクラフトマンシップが根付いていて、モノに魂や美を見出す日本人の気質に合っていそうで住んでみたいと思わせます。

個人的にはサッカーや競馬の本場で暮らせるといいなと思うので、イングランドやドイツ辺りが良さそうです。でも、大事なのは、そこで何がやりたいか?ということ。

仕事がそこにあるからという理由で住む場所を決めるのはナンセンスで、あなたが本当にやりたいことは何か。それを中心にして生きていくために最適な場所はどこなのかという問いに対してストンと腑に落ちる回答ができる場所ではないと本当にやりたいことはできないし、今までの生活を変えることはできないのです。

これは、一見、シンプルで簡単そうで以外に難しい問題だと思いました。まず、自分が本当にやりたいことについて、明確な答えが出せるかというと、そうではない。30歳過ぎて、サラリーマンが本当にやりたいことではないという回答が出せても、具体的にでは、何がやりたいの?と突っ込まれるとまだ自信を持って言えない・・・かもしれない笑。

また、本書では、日本でクリエイティブな人が集まりやすい街として「福岡市」をあげています。福岡市在住として嬉しいです。では、福岡市にクリエイティブな人が集まる理由とは?

クリエイティブな人が住むのに最適な街・福岡

福岡市にクリエイティブな人が集まる理由として、以下の項目があげられています。

・そこでしか食べられないおいしい食材や料理

・独自のカルチャー

・人々がとてもフレンドリー

・利便性も文化度も東京に負けないくらい高いのに物価や居住コストが非常に安く、治安がいい

・山や海が近く、自然豊か

・複数のLCCが飛んでいて、空港から市内へのアクセスが非常に良い

福岡に1年半ほど住みましたが、クリエイティブな人が多いかと聞かれると、そういう仕事をしていないので、分かりませんが、上記の内容は間違いなく、脱・東京を考える人がいたら真っ先に移住をおすすめするのは福岡です。

将来的に世界の重心は中国、インドになるわけですから、フリーランスとして仕事を獲得することを考えると、アジア圏で仕事をしていくことになります。そのアジア圏に日本で一番近くて、衣食住のコストパフォーマンスがいい街を考えるとどうしても福岡になるわけです。

また、福岡以外にも熊本、宮崎、徳島、島根、沖縄などが心の故郷、ホームプレイスになり得る土地としてあげられています。

まとめ

旅するように生きたいと思っていた私にとって、本書は良書でした。頭のなかでこういうふうに生きれたらと思ったことを既に実践している人が語る本がおもしろくないことないんですよね。

旅するように生きることで得られる利点として「思考のモビリティ(柔軟性)」が得られる、つまり、変化し続ける姿勢が身につくということなんですが、思ったのは、現状では、恐ろしいほどに変わっていないということです。

飽き性の私は、引越や転職で毎年、環境を変えていると思っていたんですが、変わっているのは物理的な場所や仕事内容だけで、それよりも大事な生き方や考え方は何一つ変わっていないんじゃないかと思いました。

また、ライフスタイル×旅×ビジネス=オリジナルな個人という定義がありました。

何もアピールすることがない人でも、これからは組み合わせがオリジナリティを生み出すというのです。具体的には「サーフィン好きな人」が「ハワイ」で「不動産ビジネスをしている」だと、ハワイにはサーフィンがめちゃめちゃうまい人がいて、その人がサーファーに合った物件を紹介してくれるという感じです。

これは、今までの一つの会社で定年まで勤め上げるという生き方では成立しません。一つの分野ですごく突出した能力がなくても、それらを組み合わせることで、誰かの役に立てる付加価値を提供することができるということです。

モバイルボヘミアンとして生きることは理想ですが、その前に自分が本当にやりたいことは何で、それをやり遂げるために最適な場所はどこなのか、そんな所から丁寧に見つめ直すのが始まりなのかなと思いました。その答えが出て、自分のオリジナリティを生み出す組み合わせもできてくるのではないかと思います。

働き方に疑問を持っている30歳代の中堅サラリーマンの方におすすめです。今の働き方がおかしい、または、もっと改善できるのではと思っていた考えを肯定して、一歩、具体的なアクションを起こせます。そんなパワーを秘めた本だと思います。