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空海とはどんな人?空海を知る上でおすすめの伝記や小説を紹介!

こんにちは!岡本です。

映画『空海―KU- KAI―』が明日、2月24日(土曜日)に公開されますが、この映画をきっかけに空海の伝記や小説を読んでみようと思う方もいらっしゃるかと思います。

そんな方のためにおすすめできる本をまとめました。

空海とは何をした人?

9世紀はじめ、空海は遣唐使船で唐に渡り、真言密教を学んだ平安初期の僧です。真言宗の開祖で高野山(金剛峯寺)を開きました。弘法大師ともよばれています。のちに仏教を発展する基礎となりました。

空海は、四国の観音寺の出身で母方の阿刀の家系で朝鮮半島からの情報や流通がさかんな家に生まれています。

若い頃から修行に励み、言葉も書も真面目に勉強をして奈良の大学にいったときには、高い位の坊さんになっていました。その後、四国に戻り修行を積み、遣唐使に選ばれるようになります。

入唐した後、梵語の先生(アフガン人)と仏典の先生(インド人)に学び、その1年後に、密教の大先生と出会い、景経、密教、そして国作りのための資料を2年間で習得して日本へ帰ってきました。

この膨大な情報を基に、真言密教を開きこの国に貢献しました。空海なくして日本の国はありえないともいえます。

ちなみに、「空海」の名の由来は、この世には空と海があるだけでその他のことは「無」であると、荒修行で悟ったことからきているそうです。

空海の伝記

空海の伝記としては、次の3冊が代表的なものです。

渡辺照宏,宮坂宥勝『沙門空海』(ちくま学芸文庫)

空海伝の定本。空海関連の研究書や小説などもこの本をもとにしているようです。

司馬遼太郎『空海の風景』(中公文庫、上下巻)

小説ではなく地味な史伝で、小説的な臨場感はありません。司馬遼太郎の歴史小説ファンがこれを読むと面食らうでしょう。

空海伝としておそらく最も詳しいと評判の作品です。空海の文章(漢文の訓み下し)を多数引用しながら空海の生涯を丁寧に綴っています。

松岡正剛『空海の夢』(春秋社)

空海の生涯をたどりつつ、当時の時代背景や仏教などの思想的背景と空海の思想を、現代思想と切り結びながら立体的に紹介した斬新な空海論。

読みごたえがあり含蓄に富みます。空海の生涯、思想と行動、現代的な意味などを網羅。

松岡正剛氏の著作の中の最高傑作だと思います。

空海の小説

空海を描いた小説でおすすめしたいものはこちらです。

陳舜臣『曼陀羅の人―空海求法伝』(集英社文庫、全3巻)

空海の在唐留学時代を臨場感ゆたかに描いた魅力的な小説。空海と長安の街の明るく国際色豊かな雰囲気が素晴らしい。古本のみとなりますが、アマゾンで購入できます。

夢枕獏沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫徳間文庫など、全4巻)

これも空海の在唐留学時代を描いたもの。ただし“伝奇小説”で、魔物と空海の知力・法力とのゾクゾクするような対決が見物です。ひょっとしたら、こんなこともあったかもしれないという物語です。2018年に日中合作で映画化が決定しています。

空海思想の入門書

空海の思想について知りたいと思った方は、入門書として適した、平易な著書があります。

梅原猛『最澄と空海』(小学館文庫)

後半が空海の思想(主要著作)のわかりやすい解説になっています。梅原猛さんには、『空海の思想について』(講談社学術文庫)という本もありますが、その内容はこの『最澄と空海』に含まれています。

空海『三教指帰』(角川文庫ソフィア)

空海自身の著作の中で一番わかりやすい作品の現代語訳。若き空海の決意表明を示したドラマで、彼の情熱のほとばしりが感じとれます。儒教・道教・仏教を比較し、仏教の優越を主張。華麗な文体で無常感も極彩色。

松岡正剛『空海の夢』(春秋社)

入門書とは言えませんが、空海の思想と行動を多面的に考察した含蓄に富む本です。さらに空海に興味を感じられたら読んでみてください。

『空海コレクション』(ちくま学芸文庫)

空海の著作は現在すべて現代語訳されていて、主なものは、この『空海コレクション』(ちくま学芸文庫)で読めます。

この本は、ある程度空海の生涯や思想について予備知識が無いと難しいのではないかと思われます。

まとめ

空海の一生を描いた小説、空海を解説したわかりやすい本を中心にまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

最初は小説仕立ての取っ付き易い本がいいかもです。そこから空海の思想や密教について深く理解できる伝記を読んでいくことをオススメします。

最後までブログを読んでいただきありがとうございました!

Photo by Chris Lawton on Unsplash