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映画「空海」のネタバレ感想と解説!やっぱり字幕版で見たい!

こんにちは、岡本です!

染谷将太くんが主演を務める映画『空海―KU- KAI―』を観てきました!

私は公開初日の3回目の回を観に行ったのですが、劇場は満員!

『空海―KU- KAI―』の人気ぶりにちょっとビックリしてしまいました(笑)

さて、肝心の映画本編はというと…これ以上ない映像美にビックリ!

原作小説を読んでいないので、登場人物の区別や話が分かるか少し不安を覚えていたのですが、かつて楊貴妃に仕えていた黒猫(悲しい最期を迎えた楊貴妃を慕っていた)と空海の幻術を織り混ぜた頭脳戦で、空海が黒猫の連続殺人(復讐のために楊貴妃の死に関わった人たちを呪い殺す)を止めて、猫を呪いから解放するという割りとシンプルな内容でした。

まどろっこしい言い回しを抜きにして簡潔に感想を述べるなら、「めちゃくちゃ金と手間暇がかかった映像美を突き詰めた作品」です。本当に綺麗でした。長安の都をCGで再現せず、丸々セットを作ってしまったのは驚きの一言で、900年前の長安の都を自分が歩いているような体験をしたように思います。

迷っている人には、夢枕獏の小説の全体的にふわっとした感じのファンタジーが好きで、壮大なスケールの映像美を見たいならば、「面白いから見た方がいいよ!おススメ!」と言えるほどクオリティーの高い、日中合作映画でした。

…ただやはり、「字幕版」で見たかったなあと思いました。

というわけで今回は、大注目の映画『空海―KU- KAI―』の感想と解説!

映画のネタバレを含みますのでご注意ください!

総評

映像美を全面に押し出しすぎ?

結論から言えば、映画『空海―KU- KAI―』を見終わった後の正直な感想は「惜しい!」でした。

というのも、話全体で敵となる黒猫が「幻術」を使っているので、ストーリーの要所で常に「幻術」が出てきて、楊貴妃の死の謎に迫るストーリーの厚みが薄れてしまった感があります。「あれ?今なんの話していたっけ?」「何で阿部寛出てきてんの?」と思うことが多かったです。

欲を言えば、CGや短いカットを多用するよりは俳優さんたちの動きや所作をずっと見ていたかったなと思いました。

CGの映像美だけで見れば素晴らしいのですが、映画は映像美もさることながら、重厚で一貫したテーマのストーリーがあって成り立つもの。

キャストはそれなりの俳優が出演していたので、惜しい内容だと思いました。阿倍仲麻呂(阿部寛)が中盤で謎を説く鍵を握る人として登場しますが、楊貴妃が死を迎える場面でも後ろから眺めてるだけで、もっと話の中枢に関わってくるのか期待していましたが、楊貴妃に恋焦がれていただけで、結局、阿倍仲麻呂は何しに出たんだ?感が強かったです。

終盤にかけて空海と白楽天は、ほぼ黒猫としか関わらないので、盛り上がりも欠けていたように思います。

サスペンスらしい不穏な雰囲気やCGを使った衝撃的なシーンも最高でしたが、「王の失脚による保身のために騙されて死んだ絶世の美女」という話は、確かに涙を誘う悲しい物語なんですが、映画の大きなテーマ「愛と許し」というテーマを考えさせるストーリーになっていたかと考えると、美しぎる映像が逆に仇となったという感想です。

字幕版も劇場公開するべき

また、「字幕版」で見れなかったのは残念でした。なぜ日本公開は日本語吹き替え版だけにしたのか。李白の詩句とか中国語発音で韻律も味わいたかったです。

せっかく染谷将太や阿部寛が中国語で喋ってんのに。字幕さえ追加してくれたらもっとファンタジーの世界に浸れたのに。と思いました。白楽天の高橋一生の声はややうるさく感じましたが、空海とのやりとりは声から熱を感じられてよかったです。

結論として、『空海―KU- KAI―』はちゃんと字幕版も劇場公開するべき。せっかく規模のデカい公開だから勿体ない。です。

まとめ

セットだけで六年かかったって話を聞いて楽しみにしてたけど、全部が壮大なスケールでした。そして空海が唐で無双する話かと思ってたら、無双してたのは黒猫で原題の妖猫伝のとおり、妖猫伝でした。

どこかミステリアスで人を惹きつける魅力のある空海や真実を見極めようとする真摯な白楽天を中心に、美しい楊貴妃を巡る様々な人々の思惑や恋情、友情、想いに触れ、心を囚われる映画『空海―KU- KAI―』。

「空海」の歴史モノではなく、ファンタジー妖猫伝として見れば「目」でかなり楽しめる映画だと思います。

惜しかったのは、映像美で薄らいだ本編ストーリーの内容と字幕版で見れなかったこと。

もちろん私個人の感想ではあるのですが、吹替版のため、スクリーンの映像と観客の間にもう一つ幕がかかっているように感じました。俳優の口の動きと吹き替えの声がシンクロしてこないのはストレスです。

結果として、最終的な評価はだいたい「70点~80点」くらいでしょうか。

全体的な感想としてはやや残念に思いましたが、それでも局所的に見れば幻想的な映像美や古の都、長安の空気を感じられる良作だったと思います。

本物の長安に迷い込んだような広大なセットの中を縦横無尽に動き回る登場人物が美しいです。画面の中に入って実際に長安を歩いてみたいと思うくらいです。

最後までブログを読んでいただきありがとうございました!