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転職の思考法書評レビュー!専門性や経験がない人が市場価値を上げる方法とは?

こんにちは。岡本です。

今まで転職で失敗続きだったこともあり、何か参考になるいい本はないかと秋葉原の本屋をブラブラしていたら一冊の本が目にとまりました。

それが今回、ご紹介する「転職の思考法」です。

本の帯には、

・会社を辞めるべきかは「緊張と緩和のバランス」で分かる

・自分の「市場価値」を測り、高める4つのステップ

・「年収は下がるけど、魅力的な会社」への転職はありか

その迷いと焦りに「答え」を出す!

人生を左右するほど大切だけど誰にも聞けないこと、教えます。

とありました。

冒頭で印象的だったのが、転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく確かな判断軸、「思考法」というフレーズ。

転職は何回か経験しているけど、正直、成功したのは1度くらい。

それもかなり運がよかった気がします。この本が謳っているような判断軸なんてしっかりしたものはなかった。

だから、この本を読めば転職の正しいやり方が分かるかもしれない。そう思って僕はこの本を買いました。

著者は北野唯我さん。唯我とは変わったお名前ですよね。北野さんは「職業人生の設計」の専門家として人材ポータルサイトを運営したり、日本経済新聞やプレジデントなどのビジネス誌でコラム執筆などをされているようです。

この本をおすすめするのは、はじめて転職を検討している若手社会人や僕のように何回か転職を経験したけど何らかの理由でうまくいっていなくて再度、転職を考えている方です。

自己流で転職していたらそりゃあ失敗するよねーと納得すること間違いなし!

20代は専門性を身につける

20代は専門性がつく仕事に就き、30代以降は経験で勝負すべき。専門性のある人間にこそ、「貴重な経験」が回ってくる

大学生のころに20代は専門性がつく仕事が第一という考えがあったら、30歳を過ぎたいま、もっと市場価値のある人間に近づいていたような気がします。あと10年早く知りたかった。

また、日本は子供を育てながら新しい「専門性」を身につけるのが難しすぎるので、女性ほど、20代は「専門性」で会社を選ぶべきだそうです。

妻がいま20代後半ですが、先々のことを考えて国家資格の勉強をしています。この選択は間違っていないということだと思いました。

年齢によって身につけるべき技術が違うというのは初めて知りました。

日本は本当にこういったことを教えてくれるキャリア教育が足りない。そのせいで苦労している人がたくさんいると思います。

伸びる市場でマーケットバリューを高める

「専門性」「経験」、「人脈」もない市場価値(マーケットバリュー)の低い人は一人あたりの粗利が高い産業か伸びている業界で働いて市場価値の高い人間になる

伸びるマーケットを「XX業界 ベンチャー」というワードで検索し、片っ端から調べていく

伸びている業界で働いただけで市場価値は高まるというのはすごく価値のある情報だと思います。今まであまり意識したことがありませんでした。

自分が働いてきた住宅、不動産業界はこの10年大きな変化がありません。

日本は今後、不動産を必要とする人口が減るのは確実でマーケットバリューがつかない代表的な斜陽業界といえます。

しかも職種は営業や事務など今後、テクノロジーに代替される可能性が高い仕事だったので、業界も職種も変えないといけないんだと理解しました。

定型的な事務作業を高給でやっていたので、早く見切りをつけて正解だった気がします。高給は魅力でしたが、自分がやるべき理由が見出せずやりがいがなかった。

人材派遣の営業なんかも、昔からある仕事なので、参入する人が増えていてルーティンワーク化していて、今、転職してもマーケットバリューはつかないそうです。

ただ、同じ営業でも、定型化された商品ではなく、無形の相手に合わせて提案内容を変えるカスタマイズ型の営業は寿命が長く、身につけておくとその後の選択肢が広がるようです。

伸びるサービスは、業界の非効率を必ず突いてくるので、ニッチをうまく突いている会社を探す作業をしておこうと思いました。

転職先での「活躍の可能性」を考える

マーケットバリューだけでなく、「働きやすさ」と、「活躍の可能性」も考えて会社を選ぶべき

現段階のマーケットバリューが低い人は、とくに「活躍の可能性」を考えたほうがいい

伸びる市場がうまく見つかってもそこから自分にベストな会社を選ぶのもまた悩むところです。

どんな人材でも売り上げが伸びるビジネスモデルの会社に転職し、使い捨てにされて市場価値が高まらないケースは避けなければいけません。

そこで、キーポイントになるのが「活躍の可能性を考える」ということでした。

この章を読んで今まで転職先での活躍の可能性をしっかり考えていなかったのが転職失敗の大きな原因だと思いました。

思えば、1社目は営業の適正や家が売れる豊富な人生経験が必要だったし、3社目は測量の技術や上の人とうまくやるアピールのうまさ、根回しする器用さが必要でした。

活躍する人におもしろい仕事は来ると本にはあったけど、自分は活躍できていなかったのでおもしろい仕事ができないのは当然です。

一番辛かったのが上司から「面接で嘘ついたな」と言われたこと。

これは会社にフィットしなかった人材を入れてしまった会社にも責任があると思いますが、自分も転職先の仕事を理解しきれていなかったのがダメでした。

転職先での活躍の可能性を考えることは非常に重要だと思います。

「活躍の可能性」を確かめる面接での確認事項

①どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?

②今いちばん社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か?なぜ活躍しているのか?

③中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?

「活躍の可能性」を確かめるために面接で聞くことがまとまっていてありがたい。面接の最後に「何か質問はありますか?」と言われたら必ず聞いておきたい内容です。

いいベンチャーを見極める3つのポイント

①競合はどこか?競合も伸びているか?

②現場のメンバーは優秀か?

③同業他社からの評判は悪くないか?

いいベンチャーを見極める3つのポイントです。内容的に①は、面接の最後に確認できる質問だと思います。③について確認するのが難しかったらネットの口コミを参考にしてもいいそうです。

いい転職エージェントとは?

優れたエージェントなら面接後に「よくなかったところ」についてフィードバックしてくれる

転職エージェントからの案件だけで転職を決めてはいけない

ほっといても人が集まるポジションは、企業はヘッドハンティングや転職エージェントを使わない

前回の転職で僕は転職エージェントからの案件だけで転職を決めてしまいました。

エージェントさんはしっかりやってくれたと思うけど、結局、その会社ではスキルアップにつながる経験が出来ないと判断し、1年ほどで辞めています。

労働環境がよくない会社を紹介したエージェントに怒りを覚えましたが、僕はエージェントの使い方を知らなかったと言えるでしょう。

エージェント経由の求人は、求人全体のごく一部にすぎないし、エージェントが成果報酬であることを考えると紹介された企業を厳選する必要があります。

求人をざっと見た感想としては、30件紹介されたらその中でいい企業が1社見つかればいいくらいでしょう。

エージェントがやたら強く勧める会社は「採用基準の低い会社」にすぎない可能性があるので要注意。

見落としがちなポイント

役員が新卒出身の社員で占められている会社は、そもそも中途が活躍できる文化がない

自分の職種が会社の「強み」と一致していないと入社しても裁量権を得にくい

中途で活躍できる文化がない企業が中途を募集しているということに気づくべきなんですよね。

1社目と2社目はオーナー企業、3社目は親会社の天下り先、4社目は旧会社からの生え抜きがトップを占めていて自分が出世できないのは明らかでした。

また、今まで会社の強みである花形部署で働いた経験も少なかった。前の会社は花形部署の人員が減ったあおりを受けてその部署の仕事をさせられたりして散々でした。

会社の強みを知るために、その会社の商品やサービスに実際に触れてみたり、経営陣がどんな会社出身なのか調べる。

すると、その会社に入社後、裁量権を得ることにつながる。見過ごしがちなポイントだと思います。

自分が楽しく仕事ができる状態とは?

being型の人間に重要なのは、自分が今いる場所にとって適切な強さ(マーケットバリュー)であること

仕事を楽しむためには「マーケットバリューがある程度あること」「求められるパフォーマンスとマーケットバリューがある程度釣り合っていること」が必要

being型の人間は、ある程度年をとると「心から楽しめる好きなこと」は見つからないが、「小さなやりたいこと」は持っている

仕事を楽しむために必要な自分の状態と環境。これもこの本を読んで初めて意識したことです。

今まで仕事が楽しくなかったのは、自分が与えられた仕事に対して適切な強さを持っていなかったことがほとんどでした。

新卒で家なんか売るのは難しすぎたし、測量士でもないのに精緻な図面なんか書けないし、仲介で働いたこともないのに細かい契約手続きを任せられたりしてほとんどが無理ゲーでした。

この本で大切なことはたくさんあるけど、自分が転職する会社でマーケットバリューがあるかは1番のポイントになり得るんじゃないかと思う。

僕は3社目でだれでもできる単純労働を繰り返し鬱になりました。これは求められた仕事のレベルが低過ぎて、全然仕事を楽しむことができなかったから。この章を読んで納得しました。

いい緊張と悪い緊張を書き出す

「緊張と緩和のバランス」がないと仕事を楽しめない

緊張が「社内からもたらされたもの」は「悪い緊張」、「社外からもたらされたもの」は「いい緊張」であることが多い

半年でいい緊張を3つ挙げられないなら、仕事を変えるタイミング

仕事を楽しむためには緊張と緩和のバランスが重要ということで、RPGゲームを例に出して説明しています。

敵キャラがスライムばかりだと簡単過ぎだし、竜王ばかりだったら難し過ぎてゲームのやる気がなくなりますよね。

僕は住宅営業のときはノルマ達成のための上司からのプレッシャー、鉄道系ビルダーにいたころは、社内の同調圧力、不動産管理会社にいたころはミスが許されない資料作成など悪い緊張ばかり受けていたことになります。

仕事を楽しめなかった理由がここまで明らかになるとは驚きです!!

まとめ

今まで転職でうまくいかなかった理由の大半はこの本1冊にまとめられていました。

転職先でうまくいかなかった理由を会社になすりつけてモヤモヤしていたこともあったけど、かなりスッキリしました。

この本をあと10年早く読んでおきたかったというのが正直な感想です。

そのくらいこの本は一人の人間のキャリア形成に役立つ良書だと思います。

この本で著者が強く言いたかったのは「転職は善」であること。

「いま輝いていない人でも場所が変われば絶対輝く」という強い気持ちに背中を押される人は多いはず。何より自分がそうです。

他にも、

すべての仕事には賞味期限がある

強い会社というのは、いつでも転職できるような人間が、転職しないで働き続け、その成果で人が集まってくる

うまくいっていない会社ほど、視線が社内に向き、根拠のない噂や社内政治、同調圧力など人間の精神を病む方向に向かう

これからの時代は個人としてのキャッチコピー、「ラベル」を持っている人が強い。「ラベル」を持っていないといくらでも替えがきく存在のまま

など、思わず納得してしまうフレーズが多くて転職の思考法から会社組織とはなんたるかまで鮮明に理解できます。

この本は転職を志す人にFFでいう「エクスカリバー」を授けてくれる本です。

心から納得のいく仕事を見つけられるような前向きな気持ちになります。

「働く」を楽しむためにぜひご一読ください!