こんにちは!岡本です。
映画公開が迫るガンダムNTですが、先行して小説版が発売されました。
早速、5時間かけて読んでみたのですが感想は、
まさか、そんな展開になっちゃうの!?うおおおおおお!!
ってな感じです。
運命に翻弄される主人公、ヨナ・バシュタ、リタ・ベルナル、ミシェル・ルオ。
男女3人の交錯する思いがもたらす「奇跡」の結末とは??
とても感動的なストーリーなので、要約してみようと思います。
※映画を見に行く人もこの記事をご覧になっているかもしれませんが、以下は映画のネタバレになるのでご了承ください。
Contents
イントロダクション
宇宙世紀0079年、1月3日。
サイド3のジオン公国が地球連邦へ宣戦布告したその日、同じ学校に通うヨナ、ミシェルはリタの不思議な力によってオーストラリア、シドニーがコロニーの落下によって人、街、木々全てが吹き飛ぶ衝撃的な光景を脳裏で見ることになる。
「怖いことが始まる」
そう言ったリタの言葉にヨナはただ頷くことしかできなかった。
奇跡の子供たち
(また夢だったか・・・)
25歳になったヨナは、金色の一角獣の巨人の夢をみて目を覚ました。
政財界を牛耳るルオ・商会の特別顧問となっていたミシェルにホンコンへ呼び出されていたのだ。
連邦軍のマウリ中将はミシェルの易占いを評価しながらも「奇跡の子供たち」の一人であるミシェルの力をニュータイプによるものではないかと勘ぐる。
一年戦争開戦時、ジオン公国によるコロニー落としの惨禍を予見したヨナ、ミシェル、リタの3人は戦後、「奇跡の子供たち」と一部で噂されていた。
RX-0、ユニコーンガンダムはラプラス事変の際、赤い光が発する不思議な波動によって敵対する連邦軍機のジェネレーターをことごとく分解していた。
まるで、組み立て前の時間に戻したように。
人知の及ばぬ存在となったことから、技術的特異点を意味する「シンギュラリティ・ワン」と呼ばれるように。
ミシェルの秘書、ブリックは
「これをテクノロジーと呼んでいいものか」
と思う一方、
この力を人類が制御できれば、人は本当の意味で革新の時を迎えるかもしれないと思うのだった。
マーサ・ビスト・カーヴァイン拘束
時を操る力を手に入れようとするミシェルは、ユニコーンガンダム3号機の事故に立ち会ったマーサ・ビスト・カーヴァインを拘束する。
ユニコーンガンダム3号機の全てを知らせるようにマーサに脅迫めいた交渉をするミシェル。
その状況をモビルスーツの中から見ていたヨナは、リタを犠牲にした15歳の頃の強化人間収容所でのミシェルとのやり取りを思い出し、
「・・・嘘つき」
とミシェルへつぶやいていた。
ナラティブガンダム登場
地球連邦軍シェザール隊が宇宙空間でフェネクスを捕獲する作戦を展開するが、フェネクスは帯電したワイヤー網の直前で急制動をかけ離脱するなど常軌を逸した動きを見せる。
「あんな逆加速、中のパイロットが耐えられるわけねぇ!」
驚くシェザール隊のアマージャとフランソン。
相手が速すぎて追いつけない。
そう思った矢先、シェザール隊各機のすぐ近くをハイメガ・キャノンの火線が飛んでいった。
フェネクスの間近にビームが当たり、足を止めることに成功。
その熱源はヨナの乗るナラティブガンダムだった。
フェネクス捕獲失敗
サイコ・スーツに身を包んだヨナは必死のスピードでフェネクスに接近する。
(待っててくれ。もうすぐだ、もうすぐ俺は君に、届く!)
サイコキャプチャーを起動させてフェネクスの速度を落とすことに成功したヨナは、通信ワイヤーをフェネクスへ絡みかけ、よびかける。
ヨナ
「リタ! リタだろ・・・?」
〈天国って、本当にあると思う?〉
どこからか15歳の頃のリタの声が聞こえた気がした。
長い間思ってきたリタを前にしてリタを離したくない気持ちとこの場で捕まえていいのかと葛藤するヨナは、迷った結果、同じくフェネクスを追っていたシェザール隊に向けて発砲し、フェネクスを逃す機会を与えてしまう。
ミネバがジンネマンを呼ぶ
メガラニカ艦内のビスト邸にて、ミネバ・ラオ・ザビはジオン公国外務大臣モナハン・ハバロが「袖付き」を連邦軍の不死鳥狩り作戦に介入させていることに対し、
「危険な火遊びをしているようですね」
と注意を促すが、戦争回避のためと受け流されれしまう。
袖付きの動きに注意する必要があると感じたミネバはジンネマンを呼び出す。
ゾルタン・アッカネン登場
宇宙巡洋艦ダマスカスに戻ってきたヨナはミシェルに頰を思いっきりひっぱたかれる。
ミシェル
「なんで逃したの?」
ヨナ
「逃げられたんだ」
ミシェル
「嘘つき」
ヨナ
「おまえほどじゃない」
強化人間収容所で生き残るために嘘をついてリタを犠牲にしたミシェルは罪悪感を感じる表情を見せるも、
「わたしは、その力を手に入れたい」
と開き直る。
同じ頃、ネオ・ジオン軍巡洋艦グルトップ内でシェザール隊とフェネクスの追撃戦を見ていたゾルタン・アッカネンは
(不死鳥狩りはここからが本番だ)
と不敵な笑みを浮かべていた。
ゾルタン、ミシェル再始動
ミシェルはフェネクスを捕まえるためにフェネクスが発する感応波を捉える「サイコ・モニター」を使う計画を立てる。
同じ頃、袖付き側でもサイコモニターを使ってフェネクスを捕まえるための作戦会議が開かれていた。
作戦に余裕の表情を見せるゾルタンに不安を覚える部下のエリク。
全てを無に帰すⅡネオ・ジオングをこの男が使わないように祈っていた。
フェネクスの反応がサイド6から発せられたという情報を得たゾルタンはシナンジュ・スタインで発進。
フェネクスの反応がサイド6から発せられる
フェネクスの反応はコロニーの中からだった。
コロニー内では戦闘行為が禁止されているため侵入を諦めようとしたダマスカス艦長アバーエフだったが、ミシェルがルオ商会の名前を出せば問題ないと作戦を実行に移させる。
サイド6、18バンチ、メーティスは小規模な学園都市だった。
反応を見せた場所へ向かうも何もいない。
誤認ではと一同が思ったそのとき、ヨナは雲間から移動する光を発見する。
全速力で光の方へ向かうも対面したのはネオ・ジオンのシナンジュ・スタインだった。
狩の獲物を見つけたゾルタンの狂気に満ちたビームライフルの散弾がナラティブガンダムの機体すれすれをかすめていった。
ヨナVSゾルタン
ゾルタンの猛攻にヨナは有線のファンネル、インコムで応戦。
ゾルタン
「エセファンネルなどガンダムのやることか!」
「失敗作相手には、二流のガンダムで十分だとでも?」
一連のヨナの攻撃に怒りを増幅させたゾルタンが右目のサイコミュレンズの赤い光を発光させて持てる感応波(サイコウェーブ)を全身全霊で解放させようとした。
その時、ヨナはリタが近くにいるイメージを感じた。
(リタがいる!)
ゾルタンがナラティブガンダムにビームサーベルを突き刺そうとした瞬間、シナンジュ・スタインはフェネクスが発した激しい衝撃波を受け機体ごと吹っ飛んだ。
ゾルタンがナラティブガンダムに斬りかかろうとするもフェネクスの2枚のアームド・アーマーが行く手を阻む。
フェネクスの超常的な機動力を前に奥の手であるⅡネオ・ジオングを使うことを決意。
(狩の時間だ。不死鳥を食い殺してやれ)
Ⅱネオ・ジオング発動
ナラティブガンダムの前に降臨したフェネクスを見上げながら、ヨナは少年時代にリタがかけてくれた言葉を思い出していた。
ヨナが現実に意識を戻すとナラティブガンダムはNT-Dモードになり、インコムをフェネクスめがけて射出していた。
「なんだ、どうなってる!?」
「なにをした!?ミシェル!」
制御不能におちいったナラティブはサイコキャプチャーを展開。
フェネクスは完全に活動を停止。
ナラティブガンダムはフェネクスにとどめを刺すべくビームサーベルを引き抜く。
「やめろ」
「やめろ」
「やめろっ・・・!」
ヨナが制御不能な力に抗い続けていたとき、突然、サイコスーツが光を放ち始めた。ニュータイプとして覚醒した瞬間だった。
シナンジュ・スタインのゾルタンは接近してくるⅡネオ・ジオングの衝撃を感じていた。
「切り札ってのは、最後に切らないとな!」
しかし、すぐさま異変を感じることになる。
Ⅱネオ・ジオングがシナンジュ・スタインではなくナラティブガンダムを組み込もうと進んでいたからだ。
「俺はここだ!俺だ、俺を受け入れろ!」
「おまえまで、俺を見捨てるのかよぉ・・・!」
ダマスカスブリッジでは、ブリックがサイコミュ・ジャックが起こったとつぶやいていた。
「ナラティブガンダムの感応波が、Ⅱネオ・ジオングを引き寄せている」
ニュータイプとして覚醒したヨナがNT-Dを超える力を引き起こしたため、サイコミュ・ジャックが起こったというのだ。
Ⅱネオ・ジオングとナラティブガンダムは互いに引き合い、一つになろうとしていた。
ヨナがリタの力でⅡネオ・ジオングから解放される
同じ時、ダマスカスブリッジにいたミシェルはヨナがリタとの記憶をたどっている情景をサイコ・フィールドの力で見ていた。
ヨナがリタを追って走り出した光景に涙する。
ミシェルの中に言いようのない孤独と失望と敗北感が押し寄せていた。
ナラティブガンダムのコクピットにいるヨナもリタと最後に過ごした10年前の記憶を思い出していた。
リタはミシェルが生き延びるために利用されたんだ。
「嘘つき・・・」
ミシェルへ憎しみを込めたヨナの声が響く。
ミシェルがルオ商会へ引き取られたあとに施設にて開頭手術を受けたリタの身にふりかかった出来事が脳裡にめまぐるしく流れる。
避けられない悲劇だったと感応波の中でヨナに弁明するミシェルだったが、ヨナはそのすべてを拒絶した。
「嘘つきぃー!」
ヨナの怒りに同調してナラティブガンダムを取り込んだⅡネオ・ジオングはコロニーの外壁めがけてビームを発しようとしていた。
サイコウェーブによってヨナとミシェルのやり取りを見ていたシェザール隊の一同だったがⅡネオ・ジオングの前に何もすることができずにいた。
コロニーを救うことはできないのか諦めかけたそのとき、フェネクスが包囲していたナラティブガンダムのファンネルの部品を次々と分解していった。
フェネクスがネオ・ジオングへ発した波動がナラティブガンダムへ伝播していった。
「駄目だよ、ヨナ」
リタがヨナに怒りに任せてしまってはいけないと告げるとナラティブガンダムはⅡネオ・ジオングから解放され、ネオ・ジオングのビーム光も収束していった。
Ⅱネオ・ジオングの破壊活動が始まることを期待していたゾルタンだったがフェネクスのせいで予測が外れてしまった。
必ず報復すると誓いながら戦場を後にするのだった。
ゾルタンがⅡネオ・ジオングで発進
メーティスでミシェルは発動中のサイコフレームは共鳴し合う性質を利用してナラティブガンダムをエサにフェネクスをおびき寄せたのだった。
その真相を突き止めたダマスカス艦長アバーエフとシェザール隊隊長のイアゴからフェネクスについて知っている情報を全て話せと迫られる。
ミシェルは以下のように説明。
- 人の意思を操作系に反映させるシステムであるサイコフレームが意思を蓄積する器として機能した場合、人は肉体がなくても存在できることになり、不老不死を証明できることになる
- ニュータイプと言われるものたちはサイコフレームから常人では認識できない高次の次元と繋がり、時をも操る力を引き出す媒体となる
- ニュータイプは世界を崩壊させる可能性があるため、その存在を消すためにフェネクスが造られた
フェネクスの敵になるであろうユニコーンはすでにバラされている。
ではなぜフェネクスは現れたのか!?
ヨナ
「ユニコーンと同等かそれ以上の脅威になるものがまだ世界に存在しているからだ」
なんとミシェルはフェネクスをおびき寄せるために連邦軍が接収したⅡネオ・ジオングをネオ・ジオン残党の袖付きに横流しし、ナラティブガンダムと対決させたというのだった。
ミシェルの悪びれない告白に怒りを抑えきれずにミシェルにつかみかかるアバーエフ。
「あんたはどこまで・・・」
「サイコフレームに魂を移す方法が分かれば人は死を恐れる必要はなくなる。そのためには、多少の犠牲はいたしかたない。それがなぜ分からない!」
ブリックは語気を強めて言い放った。
ミシェル
「死が怖くなくなれば、もう嘘つかなくてもいいもの。裏切ったり、傷つけたり・・・」
ヨナはミシェルの涙が落ちるのを見てこれ以上責める気にはなれなかった。
宇宙巡洋艦グルトップの司令となったゾルタンは連邦軍が総攻撃をかけてくることを艦内に伝え、同調したⅡネオ・ジオングにシナンジュ・スタインをドッキングし、ヨナとリタとの最終決戦へ赴くのだった。
サイコ・パッケージ装備のNTガンダム発進
Ⅱネオジオングとドッキングしたゾルタンは連邦軍のジェガンやリゼルなどを次々と爆破していく。
核熱融合を起こす膨大なエネルギー源であるヘリウム3のタンクを背後に攻撃をしていた袖付きの巡洋艦は連邦軍ゼネラルレビルの攻撃により大破。
母艦がやられてほんの少し悔やむ表情を見せたゾルタンだったが、Ⅱネオ・ジオングの力でヘリウム3のタンクを連邦軍艦隊めがけて押し出してきた。
「星をも動かしたサイコフレームよ。この俺を吸い尽くしてー奴らに裁きをっ!」
ゾルタンの言葉を引き金に臨界に達したヘリウム3のタンクが大爆発!
ダマスカスブリッジにいたヨナはまたリタに命を救われてしまったと沈み込んでいた。
その時、脳裏にリタの「手伝って」という言葉がよぎる。
コロニー落としの時にもリタから言われた言葉だと思い出したヨナはコロニー落としに匹敵する厄災をもたらすⅡネオ・ジオングとの決戦に向かうのだった。
「ヨナ・バシュタ、ナラティブガンダム。行きます!」
地球に再びコロニー落下の危機が迫る
Ⅱネオジオングのファンネルビットの攻撃でコントロールを失ったジェガン数機が飛来してきたフェネクス向けて発砲をはじめる。
「こっちはマシーンでマシーンを操ってるだけだ。頭の中に入り込んでくるよりは良心的だろうが!」
フェネクスは追い詰められていく。
ミシェルはブリックとベーズシャバーに乗り込み、ヨナとリタの元へ向かう。
ダマスカスブリッジ内ではアバーエフ艦長がイアゴらにゾルタン側が意図的にヘリウム3を臨界に達せられる場合、全てのタンクを爆発させれば残骸が地球に降下し、コロニー落とし以上の被害が出るという恐ろしい予測を説明する。
謎の若者がヨナらが戦う宙域へ発進!
フェネクスはゾルタンの傀儡となったジェガンとネオ・ジオングの攻撃によって動きを封じられてしまう。
「チェックメイトだ!」
と勝利を確信したゾルタンだったが、上空からフェネクスに絡みついたファンネルビットをNT-Dモードになったナラティブガンダムが撃ち落とす。
フェネクスの力を受けとったナラティブガンダムはサイコフレームの色が赤から青へと変化していった。
ナラティブガンダムは腕から波動を放ち、Ⅱネオ・ジオングの指を分解していく。
「ふざけるなぁー!」
しびれをきらせたゾルタンはヘリウム3のタンクを臨界させ大爆発が起こってしまう。飲み込まれる、ナラティブガンダムとフェネクス。
別の宙域でヨナたちの戦闘を監視していたジンネマン。
艦長を務めるガランシェールjrから連続する大爆発を見て何が起こっているのか判断できない状況にあった。
「キャプテン、発進する」
若いパイロットの声が毅然と響き渡った。
バナージ・リンクスはモビルスーツ、シルヴァ・バレトに搭乗し、ヨナらの戦闘宙域へ向かうために出動する体制に入っていた。
ミシェルの最期
なんとか爆発を耐えたフェネクスだったが、Ⅱネオ・ジオングのファンネルよりリタの体内エネルギーは吸い取られてしまう。
そのとき、ベースジャバーのミシェルがリタを助けるためにⅡネオ・ジオングの背後に照明弾を炸裂させる。
「わたしの、命を!使いなさい!」
ミシェルはリタに呼びかけ、フェネクスのエネルギー源である大量のサイコフレームの資材をフェネクスのまわりに流出させたのだった。
ミシェルの命を拠り所にしたサイコフィールドが結界となり、Ⅱネオ・ジオングの動きを止める。
<人はまだそのマシーンの力に触れる準備ができていない>
リタとミシェルはゾルタンの脳裏へ思いを伝える。
しかし、ゾルタンは
「人の意思の力が何になる!?人は変わらない!!」
と絶望する思いがサイコウェーブとなってミシェルのサイコフィールドを消してしまう。
ミシェルのベースジャバーとフェネクスがネオ・ジオングにやられそうになるが、イアゴ隊長が現れピンチを脱する。
しかし、今度はイアゴ隊長のジェガンがⅡネオ・ジオングに操られてしまう。
爆発から生き延びたヨナだったが、ネオ・ジオングを護衛するように攻撃してくるイアゴ隊長のジェスタを撃てず狼狽する。
ヨナがどうすればいいか迷っている中、ブリックからミシェルはヨナにリタ(魂として)を会わすことができたらリタを殺してしまったことが許されると思いこれまで生きてきたことを知らされる。
(ミシェルが一連の計画を立てたのは俺のためだったというのか!?)
驚くヨナ。
そんな中、ジェスタがナラティブガンダムへビームライフルを撃ってしまう。
その一撃をミシェルのベースジャバーが盾となって爆散する。
ボロボロになりながらもフェネクスへ向かうヨナ
ヨナは爆散したミシェルを目の当たりにして愕然とする。
リタに続きミシェルまで死んでしまった。
ヨナ
「もういい。なんのために・・・なんのために、こんな・・・」
幼なじみをまたも死なせてしまい、戦意喪失してしまう。
「なにもいいことなかったじゃないか。リタも、ミシェルも・・・」
「ずっと怖い思いして、痛いの我慢して・・・。なんでこんなに苦しまなくちゃいけないんだよ・・・!」
生きる理由を失い、絶望の淵に追い込まれたヨナの脳裏に死んでしまったはずのミシェルの声が脳裏に聞こえてくる。
ミシェル
「生きることに理由がいるなら、とりあえずそれ(リタに昔伝えられなかった言葉を伝える)があんたの理由。妬けるけどね?」
ミシェルが自分に思いを寄せていたことを気付きながらも知らないふりを続けてきたヨナはミシェルへ申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも自分がやるべきことを確信して息を吹き返す。
「リタ・・・!」
ヨナはナラティブガンダムのスラスターを全開にしてフェネクスのもとへ爆進。
Ⅱネオ・ジオングの攻撃によってナラティブは全壊し、ナラティブガンダムからコアファイターが射出される。
ゾルタンの邪悪な思いをまとったファンネル・ビットがコアファイターに直撃する間際、遠方の宙域にいたバナージが操縦するシルヴァ・バレトから超長距離ビームが放たれファンネル・ビットを吹き飛ばす。
すんでのところでヨナを助けるバナージ。
焼け焦げたコア・ファイターから弾け飛んだヨナをフェネクスが迎え入れる。
ヨナは無人のコクピットに落胆するも、
「君が鳥になるなら、俺も、鳥になる」
と15歳の離れ離れになる時に言えなかった言葉をリタに向かって告げる。
ヨナの言葉を合図にフェネクスは機体を黄金色に輝かせてデストロイモードに変化していく。
バナージがヨナを助けに閃光の中に
ゾルタンは覚醒したヨナの力に圧倒される。
(奴は、真のニュータイプなのか!?)
フェネクスをもみ潰そうとするが、ビームサーベルで一瞬に複数の腕を切断される。
フェネクスは高速でⅡネオ・ジオングを切り刻み、核であるシナンジュ・スタインも撃破。
死を覚悟したゾルタンは、
「死ねば、溶け合えるんだろ?」
という言葉を最後に閃光の中に消えていった。
直後にヘリウム3備蓄基地の全タンクに臨界の光が灯る。
地球にコロニー落とし並の被害が及ぶ可能性がある臨界爆発はなんとしてでも回避しなければならない。
ガランシェールjrの看板にいたシルヴァ・バレトが臨界が始まった光の中へ発進してゆく。
ジンネマン
「バナージ、手遅れだ。戻れ!」
ゾルタンを破ったヨナは戦闘で激しく消耗したことから意識を失い、夢の中で幼い頃のリタとミシェルと言葉を交わしていた。
リタは8歳の頃、コロニー落としの危機を感じただけでなく、今回のⅡネオ・ジオングが引き起こすはずだった臨界爆発の悲劇まで見通していたのだった。
「じゃあ、あの時からずっと、俺たちは・・・きみも、ミシェルも、そのために・・・」
打ちひしがれるヨナだったが、リタの
「あたし、ヨナに会えてうれしかった」
という言葉を受け、もう少しこの世界で生きてみると答えを出す。
シルヴァ・バレトで発進したバナージは宇宙空間に投げ出されたヨナを抱きとめ、携帯用の救難ビーコンを渡す。
バナージは高速で飛んでいくフェネクスを見上げ、
「光の速さでも追いつけそうにない」
「それでも、いつかは・・・」
と言葉を継いでヨナには正体を明かさずガランシェールJrに戻るため、飛び去っていく。
メガラニカ艦内のビスト邸執務室でⅡネオ・ジオングによる戦闘を見ていたミネバは臨界爆発へ導いたモナハンを糾弾。
サイコ・フレームは人が扱えない物質と判断し、封印されているユニコーンガンダム1号機を見て、
「これを封じるのが、私たちの一生の仕事になるのでしょうね」
「そうよね、バナージ・・・」
とバナージの名前を口にしていた。
バナージが去った後、シェザール隊に救出されたヨナは青い燐光を撒き散らしながら飛立つフェネクスを見上げ、
(いつか、俺もきみたちに追いついてみせる)
と心の中でリタとミシェルに呼びかけるのだった。
まとめ
月並みな言葉ですが、おもしろい作品でした。
特にナラティブガンダムがネオ・ジオングとドッキングする展開はドキドキしました。
また、最終盤に前作主人公のバナージ・リンクスも参戦してきて僕は感動して震えましたよ!
この記事をご覧になって、ガンダムNTに興味をもっていただいたらすごく嬉しいですけど、まだ、映画をご覧になっていなければ、ぜひ、一度映画館で見ることをおすすめします。
最新の映像技術による高速のガンダムの戦闘シーンは必見です。
新しいガンダムの物語、期待してOKですよ!